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永遠に残るは(上): ―クリフトン年代記 第7部― ジェフリー・アーチャー

終局への第7部。
ハリー・クリフトンは、ベストセラー作家となり、人権活動家としての功績を讃えられ、エリザベス女王から叙勲を受ける。妻のエマは、バリントン海運の吸収合併の申し出を受け、会長の座を降りることになるが、新たな大きな活躍の場を得る。

 
Amazonの『永遠に残るは(上): ―クリフトン年代記 第7部―』のページ

ネタばれあり。
This Was a Man
という英語の原題から、主人公のハリーが最後に死ぬんだなと想像される。日本語版の題も、そこそこ死を示唆している。

そのつもりで読んだせいか、今までの6部より、ハラハラドキドキはない。
主人公が死ぬという一大イベントに比べると、あとのことはたいしたことがないように感じられてしまう。
下巻の半ばで前立腺に小さなしこりがあると読んで、最初は手術で簡単に除去できるのだろうと思ったが、残りのページ数を考えるとこれで死ぬんだろうと見当がつく。
しかし、その前にエマが…とは。

ハラハラドキドキがまるでなかったわけではない。ハリーの親友にして、エマの兄であるジャイルズの妻(東ドイツとの二重スパイ)が東ドイツのスパイから排除されそうになるとか。ハリーの息子、セブの銀行が破産の危機に瀕するとか。ハリーの孫、ジェシカが不行状から美大を退学されそうになるとか。(画家のキャリアに美大を卒業することがそんなに大切とは思えないから、別にいいじゃんと思うのだが、叔母の大学教授の力で退学処分が取り消される。これは見事と思えないでもないが、むしろ権力のある人間が身内のために力を行使することには、権力を持たない人間から見るといやあな感じがする)
また、ジャイルズの元妻、ヴァージニアに関する章がいくつかあるけど。う~ん、どうでもいい。

最後の1章は、ハリーの葬式。
セント・ポール大聖堂でクライマックスのジャイルズの頌徳の辞の前に『エルサレム』が大聖堂を埋め尽くした会衆によって歌われる。ジャイルズの頌徳の辞はクリフトン年代記のハリーの章(1920年~1992年)をおさらい。英語のタイトル「This Was a Man」で終わる。
セント・ポール大聖堂、『エルサレム』、ジャイルズの名スピーチと荘厳な雰囲気をたたえて終結。



著者のジェフリー・アーチャーは主人公ハリーと大親友のジャイルズを足した経歴(小説家と政治家)を持っている。これで、彼の小説家としての活動を終わりにするのかと思いきや、まだまだ創作活動は続くようだ。短編集のTell Tale: Storiesはすでに発売済み。
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THEME:海外小説・翻訳本 | GENRE:小説・文学 |

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自分的に人生で一番の読書ブーム到来。 忘れっぽいので、読んだ本のログをとることにしました。 題名だけじゃ、内容を覚えられなくて、読んだことすら忘れるほどの忘れんぼ。
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