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読んだ本、まんがについて片っ端に記録していきます。「見ました」「聴きました」も紛れています。

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2020-06-20 (Sat)

『マンガで読む発酵の世界  -微生物たちが作り出すおいしさと健康の科学-』

『マンガで読む発酵の世界  -微生物たちが作り出すおいしさと健康の科学-』

個人差があるのだろうけれど、日々環境から健康を脅かすストレスを感じる昨今。ホリスティック アプローチの信奉者としては、発酵食品摂取量増加という対策を取っている。納豆、キムチ、チーズの摂取頻度を上げて、ぬか漬けを食べる。味噌汁、味噌マヨ ディッブで野菜を食べる。毎晩ピルクル(特保!)を飲む。チーズはプロセス チーズはやめて代わりにナチュラル チーズに。ぬか漬けは殺菌されているという市販品はやめて自分で漬...

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個人差があるのだろうけれど、日々環境から健康を脅かすストレスを感じる昨今。
ホリスティック アプローチの信奉者としては、発酵食品摂取量増加という対策を取っている。納豆、キムチ、チーズの摂取頻度を上げて、ぬか漬けを食べる。味噌汁、味噌マヨ ディッブで野菜を食べる。毎晩ピルクル(特保!)を飲む。チーズはプロセス チーズはやめて代わりにナチュラル チーズに。ぬか漬けは殺菌されているという市販品はやめて自分で漬けたものに。そのぬか漬けは塩分を控えめにして生醤油をかける。

これは、そんな私が読むべきマンガだろう。


Amazonの『マンガで読む発酵の世界: 微生物たちが作り出すおいしさと健康の科学』のページ

「マンガで読む」だけど、文で構成されている部分が多い。
しかも、その文字は新聞より小さい。小口の余白に詰め込まれた「発酵豆知識」の文字はさらに小さい。18.6 x 12.8 cmの紙面に3段組。
「マンガで読む」なら手軽に楽しく理解ができてしまうだろうという期待を裏切られる。そう、「マンガで読む」によくあるケース。
また、老眼の視力を挑まれている。新聞より小さい文字にふりがなが付いているところさえあるのだから。

それでも興味のあることだから読みきった。

著者は論文で読んだことをマンガにしたということなので、素人が理解できるように書かれているということは、ありがたいと考えるべきなのだろう。

雑菌が繁殖しないように活躍した菌が、発酵の過程が進むと死んでしまうなんて、ドラマが描かれている。同じ微生物/菌が発酵も好気呼吸もするなど興味深い内容が続く。ぬか漬けでぬかみそをひっくり返すことの意義もよくわかった。
…と、なんだかんだ面白く読めた。


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2020-06-09 (Tue)

警部ヨーナに宿怨を向ける人物が明らかに。不気味なおとぎ話の『砂男』の正体は

警部ヨーナに宿怨を向ける人物が明らかに。不気味なおとぎ話の『砂男』の正体は

スウェーデン国家警察の警部、ヨーナ・リンナ シリーズを第3作まで読んだ時点で、第4作Sandmannen以降の和訳版が出ずに6年近くが経っていた。英語版を読もうかどうしたものかと思案していたところに、この第4作の和訳版が第3作までとは別の出版社から出たと教えてもらった。前作のクリフハンガー形式で提示された、ヨーナと家族がピンチという話の筋が展開する。すなわち、ヨーナが同僚とともに昔逮捕した犯罪者ユレックが司法精神...

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スウェーデン国家警察の警部、ヨーナ・リンナ シリーズを第3作まで読んだ時点で、第4作Sandmannen以降の和訳版が出ずに6年近くが経っていた。英語版を読もうかどうしたものかと思案していたところに、この第4作の和訳版が第3作までとは別の出版社から出たと教えてもらった。

前作のクリフハンガー形式で提示された、ヨーナと家族がピンチという話の筋が展開する。すなわち、ヨーナが同僚とともに昔逮捕した犯罪者ユレックが司法精神医学局の閉鎖病棟に収容され続けられているのにもかかわらず、ヨーナの同僚の家族は誘拐され、ヨーナの同僚を自殺に追いやったというエピソードが提示され、この筋が動き出すことが暗示されている。
第3作の内容をおさらいすると、ヨーナは自分の家族に累が及ぶことを恐れ、妻と幼い娘の身分を偽らせ、二人をフィンランド(だったかな、ドイツかバルト3国のいずれかだったか、とにかくヨーロッパのスウェーデン以外の国)に送り、ヨーナとの相互の連絡を一切断った。さらに二人の事故死を偽装してユレックがヨーナの家族を標的にするのをあきらめさせようとした…という話だった。
ヨーナは当時からユレックの共犯者がいると主張したものの、捜査から浮かび上がった人物はなく、捜査は終了した。
しかし、十三年前に行方不明となり、七年前に死亡が宣告されていた青年(当時は少年)が突如見つかり、一緒に行方不明となり誘拐されていた妹が生きていたという情報から、ユレックに共犯者がいるというヨーナの主張が支持され、警察はその妹の救出のため、居所を早急に見つけ出さなければならなくなった。

 
Amazonの『砂男(上)』 文庫のページへ

本作でヨーナに並び大活躍するのがサーガ・パウエル。既刊ですでに登場している妖精のような浮世離れした容貌の美しい女性であり、有能な公安警察の警部。ヨーナが考え出した大胆で秘密裏のオペレーションの大役を担い、想像を超える危険に身をさらす。
ヨーナ自身も情報を求めに訪れた先で拘束されるなど、危険はヨーナの身辺に及ぶ。
ユレックは何とも異常な執念を抱いた犯罪者。ほぼお門違いの逆恨みから多くの人を誘拐し、ヨーナの同僚を自殺に追いやったように、恨む対象者を心理的に追い込むという手法を取った。そして共犯者に誘拐したほとんどの人を殺させた。
本作で登場する異常者はユレックだけではない。ユレックを収容する閉鎖病棟の医師は嗜虐的異常者だった。また、ユレックを恐れた人物にはその恐れのあまり、狂人的行動を取る者が出た。

ハリウッド映画が描写することを得意とするようなハラハラドキドキの展開は休むことなく続くが、その合間には登場人物の内面的なわだかまりも描かれる。
サーガが天涯孤独と言える身の上と病気だった母親との別離のとき、二人の子供を誘拐されて妻に別居された末に自殺されてしまうベストセラー作家のレイダル・フロスト、また、ヨーナの妻子との別離もこの類のものだ。
そして怪物のように人の心を繰るユレックさえ、わだかまりをわずかに噴出する瞬間がある。サーガとの会話から、サーガが本音で本当のことを話していたことから不意に漏らしてしまったことば。その呼吸の音のようなかすかなささやきを突破口としてユレックの過去は暴かれ、フェリシアが隔離されている場所の特定につなげる。
このような支流のような内面描写が話の本流に合流していくところも本作の読みごたえを増している。
そして何人も死者を出し、ヨーナもサーガも負傷しながらも話は落着する。
…のだが、すべては解決していないと匂わせる。と同時にヨーナは行方不明になってしまうというエンディング。


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2020-03-10 (Tue)

犬のおしりにしかれてます。-それでも仕えた11年の日々-

犬のおしりにしかれてます。-それでも仕えた11年の日々-

ホームセンターで出会ったトイプードル、トイプとの共同生活のまんが。Twitter、ブログに掲載されていたものの書籍化。副題で「仕えた」と表現しているところから飼い犬に対するスタンスが共感できそうだと思って読むことにした。Amazonの『犬のおしりにしかれてます。-それでも仕えた11年の日々-』のページへ読んでみると、子どもの頃、「家にあった動物図鑑の犬のページばかり見ていた。」、「そこだけ見すぎて犬のページか...

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ホームセンターで出会ったトイプードル、トイプとの共同生活のまんが。Twitter、ブログに掲載されていたものの書籍化。
副題で「仕えた」と表現しているところから飼い犬に対するスタンスが共感できそうだと思って読むことにした。


Amazonの『犬のおしりにしかれてます。-それでも仕えた11年の日々-』のページ

読んでみると、子どもの頃、「家にあった動物図鑑の犬のページばかり見ていた。」、「そこだけ見すぎて犬のページから裂け始めた。」というのも自分と同じだ(私の場合は、まるまる一冊犬の図鑑でその本だけが裂けた、だったが)と共感した。

犬が亡くなってから他の犬、動物に対して思うことも同じだった。他の犬の様子や動物の様子を見ることは依然として楽しい。見るのはつらくなってFacebookのお友達をアンフレンドしたり、Twitterでフォローしているアカウントをミュートするかもしれないなあと思っていたのだけど。

トイプと自分の犬の同じところもあれば、違うところもある。同じことを別の解釈をしていること頃もある。同じところは、そうそうと思うし、違うところもいかにも犬のすることだよねとほっこりする。
だるまさんが転んだ」も「作業の50%は犬をどける」もやったなあとしみじみする。

ブログには、書籍に収められていないものもある。トイプの賢い様子が愉快な「アイスホッケー」とか「」。どうして収録されなかったんだろう?続刊があるのかな?ブログで1話1話読むのは面倒なので第2巻が出版されたらまた読みたい。
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2020-03-02 (Mon)

混合コンテンツ解消についてのお知らせ

混合コンテンツ解消についてのお知らせ

今まで当サイト訪問時に、アドレスバーに混合コンテンツであることを示すアイコンが表示されており、訪問者のみなさまを不安な気持ちにさせていたかもしれません。申し訳ありませんでした。また、それでもご訪問いただきありがとうございました。混合コンテンツの表示(Firefox)私としても、少し暗い気持ちになっており、10年続けているブログですが、10年を機に引っ越してしまおうかとさえ思っていました。(ぐずぐずしているう...

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今まで当サイト訪問時に、アドレスバーに混合コンテンツであることを示すアイコンが表示されており、訪問者のみなさまを不安な気持ちにさせていたかもしれません。
申し訳ありませんでした。また、それでもご訪問いただきありがとうございました。

混合コンテンツの表示(Firefox)
混合コンテンツ-アドレスバー

混合コンテンツ-詳細


私としても、少し暗い気持ちになっており、10年続けているブログですが、10年を機に引っ越してしまおうかとさえ思っていました。(ぐずぐずしているうちに満10年を過ぎてしまいました)

しかし、このたび、混合コンテンツを解消いたしました。この点について不安なく本サイトに訪問し巡回していただけるようになったはずです。

混合コンテンツ解消済み

なお、混合コンテンツ解消のため、サイドバーのリンクを一部、非表示または削除いたしました。

リンク先サイト管理者のみなさまには、https化をお勧めいたします。混合コンテンツの解消方法については、混合コンテンツの防止をご参照ください。ただし、私は、ChromeのこのDeveloperツールは使わず、人力(リンクの目視/削除)で行ないました。
サイトをhttps化のうえご連絡いただきたいと存じます。再度、表示いたします。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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2020-02-16 (Sun)

姉妹対決は決着 『ミレニアム 6 死すべき女』

姉妹対決は決着 『ミレニアム 6 死すべき女』

導入レベルのあらすじストックホルムの公園にしばらく住み着いていたホームレスの男が死んだ。警察は男の死体を調べたが身元を特定することができなかった。検死をした法医学者、フレドリカ・ニーマンはその男のポケットにミカエル・ブルムクヴィストの電話番号の書かれた紙切れを見つけ、電話をかけてきたが、ミカエルには当初まったく心当たりがなかった。フレドリカはその男が殺された可能性があるとも告げた。その頃、リスベッ...

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導入レベルのあらすじ

ストックホルムの公園にしばらく住み着いていたホームレスの男が死んだ。警察は男の死体を調べたが身元を特定することができなかった。検死をした法医学者、フレドリカ・ニーマンはその男のポケットにミカエル・ブルムクヴィストの電話番号の書かれた紙切れを見つけ、電話をかけてきたが、ミカエルには当初まったく心当たりがなかった。フレドリカはその男が殺された可能性があるとも告げた。

その頃、リスベット・サランデルはモスクワにいた。実の妹、カミラ(キーラと名乗るようになっている)を殺すために。

 

すごく個人的な感想・反省

本は集中して読まなければダメ。また、些細と思えるエピソードもきちんと読まなければダメ。そうでないと、面白くなくなってしまう。この小説はそういう話だった。

本書で集中しないで雑に読んだせいで、終盤のさまざまな種明かしの段になって「ああ、そういうことか」という最大の楽しみがぼんやりしてしまった。
途中で他の本を何冊か読むので中断した。読み始めてから読み終えるまで1か月ぐらいかかっていた。また、興味がないことは飛ばし気味に読んだ。それで記憶があいまいになっていた。

さらに、身元不明の男の内面について想像しようと考えなかった。アメリカ人ジャーナリストの役割を軽んじていた。自分が漠然と想像する展開のヤマが外れたとも言える。本は先入観なく書かれていることを大切に読みとらなきゃね。本だけじゃない、何事もね。

ただ、本書はひどく残虐なシーンが少ないと感じたのはそのおかげかも。ぼんやり雑に読んでいるから感じなかったのかも。個人的に残虐なシーンはなければないに越したことはないと考えている。
身元不明の男は殺されたかもしれないという死に方だったし、終盤のキーラ一味とリスベットの対決も銃撃戦や炎の燃え盛る炉があったわりには控えめ。ミカエルが受けた拷問は…だけど。

エコなの?

ポジティブなコメントにならないのが残念だけど、リスベットはこんな人物だったろうか。リスベットの活躍ぶりがちょっと安易ではないかと感じた。妹を殺そうとしていること、短い期間を一緒に過ごしたガールフレンドの夫に対しての行動。その力をどうやって得たか、どうしてリスベットがそういう行動に出るのかということをもっと書き込んでほしかった。
また、本巻ではカミラがこれまでのシリーズでしてきたことの記述がない。まさか、私が読み落としている?
シリーズの過去作に書いてあることは基本、繰り返さないという方針のようだ。
過去に読んだことは1か月ぐらいまでならそこそこ覚えていられるかもしれないけど、1年以上前に読んだ話の続きを読むのは、それなりにおさらいが必要。その意味でリスベットやその他の登場人物の人物像やカミラ(キーラ)がしてきたことの記述がほしかったところだ。
過去作を読みなおしてから、もう一度読めば相当面白いのかも。

でも、軍人上がりのスヴァンテ・リンドベリが不意打ちとは言え、ヨハネスの妻、レベッカに足を引っかけられて転び、ヨハネスとレベッカの逃走を許してしまうとか、やっぱり全体にリアリティがちょっと足りなかったかな。

ミカエルの記述に関しては、うん、そういう男だったよねと思えた。
リスベットのストックホルムのマンションを訪ねたところ、引っ越ししてしまっていると知り、悲しげな犬のような風采をたたえるところとか、
評論家のカトリン・リンドースとダチョウ倶楽部のギャグのごとき喧嘩腰の状況から、一転、彼女にキスをし、

ふたりはソファーに沈み、やがて床に倒れた。

という相変わらずのプレイボーイぶりを発揮しているところとか。

結局は面白かったのかも

寝る前の読書は眠気を感じて寝るまでなので、長くても30分程度で終わってしまうのが通常だけれど、これは一晩につき1時間は平気で読めてしまった(それは健康管理上よろしくないのだけど)。この点では面白かったと言える。事実、どきどきして眠気が覚めていくと感じることもあった。

ヨハネス・フォシェルがエベレスト登山での真相を語るところあたりからは一気だったな。

シリーズの完結?

ハヤカワ・オンラインによると「今世紀最高のミステリ・シリーズ、ついに完結!」ということ。
だけど、ヘレンハルメ氏の「訳者あとがき」によると、判明していることは、本作がラーゲルクランツ氏による『ミレニアム』シリーズの最終話であるということや、シリーズ版権の権利者にあたるラーソンの父と弟がシリーズを刊行してきた出版社との契約を打ち切ることにしたというだけ。
件のコピーは、ラーゲルクランツのミレニアム・シリーズが完結したという意味なんだろうか。

四社が版権をめぐって遺族に連絡を取っているが、現時点で継続されるか否かもはっきりしていないということ。
しかし、ヘレンハルメ氏のシリーズのあとがきをずっと読んできて、さらにラーソンのパートナーだったガブリエルソン氏の書いた著書を読んだことから想像されるところでは、このまだ続きが出るのではないかと思われる。金の卵を産むあひるをラーソンの父と弟が手放すようには思えない。

個人的にはラーソンの未完の遺稿である『ミレニアム』の第4作も何らかの形で完成したものを読みたいし、ラーシュ・ケプレルあたりが、ラーゲルクランツからの『ミレニアム』を引き継いで書きつないでほしいとも思う。

ラーゲルクランツの今後

「訳者あとがき」によると、ラーゲルクランツが独自のミステリ三部作執筆を予定しているということ。
こちらも期待する。
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2020-01-24 (Fri)

切ないクリスマス 『その雪と血を』

切ないクリスマス 『その雪と血を』

タイトルに惹かれた。「その雪と血を」どうするの?話の起承転結しか追わない私は、結局どうするのかということは気にせず読みとばしてしまった。でも、読み終わって考えるに、「自分の気に入るように解釈する」かな。主人公のオーラヴは、想像力が豊かだ。自分が殺した男の足もとの血を吸った雪から昔話の挿絵にあったような、王のローブを連想する。もっとも表紙にはタイトルとして"BLOOD ON SNOW"とある。直訳では「雪に付いた...

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タイトルに惹かれた。「その雪と血を」どうするの?
話の起承転結しか追わない私は、結局どうするのかということは気にせず読みとばしてしまった。
でも、読み終わって考えるに、「自分の気に入るように解釈する」かな。
主人公のオーラヴは、想像力が豊かだ。自分が殺した男の足もとの血を吸った雪から昔話の挿絵にあったような、王のローブを連想する。

もっとも表紙にはタイトルとして"BLOOD ON SNOW"とある。直訳では「雪に付いた血」というところ。
訳者は英米文学翻訳家であるし、重訳らしい。
言語はノルウェー語のようだ。

舞台はノルウェーのオスロ。

最後は『マッチ売りの少女』のようだった。
切ない。けれどもオーラヴは幸せなのだろう。マッチ売りの少女と同じように。
既存の物語を自分の気に入るように作り変えるというオーラヴは、ある意味、今の自分と似ている。ありのままの形では満足ができない現実に生きている。そのまま受け入れられず、ささやかな工夫を凝らすのだ。
オーラヴと自分を重ねてしまった。だから、読み終わった後大泣きした。オーラヴに対しても自分が置かれている状況に対しても。


Amazonの 『その雪と血を』のページ

元々、ジョー・ネスボは北欧ミステリ ファンとして気にはなっていた。そこにクリスマスシーズンにTwitterのタイムラインに流れてきた。
ジョー・ネスボについて調べてみたら、私と誕生日が一緒であることを知る(生まれ年は違うけど)。誕生日が一緒って特別。
本作品がシリーズの途中の作品ではないということも確認した(途中から読むという半端感は避けたい)。
“パルプ・ノワール” が何であるかということはすっ飛ばして、読むことにしてしまったが、“パルプ・ノワール” はミステリーではない。殺るか殺られるかの世界に生きるチンピラの物語のことらしい。
自分が積極的に読みたいジャンルの本ではなかったが、頭が悪いのだか、良いのだかわからないオーラヴには共感した。牡羊座、特に3月生まれの牡羊座の感性、特性が描かれていると思う。誕生日が一緒ということに着目した自分の勘は正しかった。

余談だが、本作を読んでいて「~のようだ」と思ったのは、マッチ売りの少女だけではない。
『きのう何食べた?』のケンジの父親のエピソードのようでもあった。たまにしか帰ってこない、帰ってきてはDVを振るい、母親から金を巻き上げて出て行く存在。
『熊と踊れ』だったっけ、そこでもやっぱりそんな父親が出てきてた。まあまあよくある父親像なんだろうか。
ケンジの場合は、ケンジが高校生(中学生だっけ?)になり、心の中がオトメなのにガタイだけ立派になったケンジがにらみをきかせただけで、父親はケンジの実家に寄りつかなくなった。ハッピーエンド基調の話とシリアスな悲劇とでは、同じようなエピソードでもちょっとしたことで流れが変わっていくのだな。

ジョー・ネスボの他のシリーズ作の表紙にも英題が表示され、訳者の名前にも英米文学翻訳家が出ているので、はなから重訳が当たり前というスタンスであるよう感じる。今まで、訳者のあとがきで、ドイツ語やフランス語からの重訳だと断り書きされていたのでそれが出版界の決まりかと思っていたけどそういうものでもないということがわかった。

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2020-01-09 (Thu)

ミステリ愛がちりばめられた『カササギ殺人事件』

ミステリ愛がちりばめられた『カササギ殺人事件』

まず、ネタバレを少し含むあらすじ。作中作をまるまる1作含むという、長編構成。なので、私(記憶力や理解力が限られている人間)だったらこのぐらいのあらすじを知っておいてから読んだほうがすらすら読めるであろうという内容を書いておく。スーザン・ライランドは出版社、《クローヴァーリーフ・ブックス》の文芸部門の責任者である編集者。人気ミステリ作家、アラン・コンウェイを担当している。そのアラン・コンウェイの最新...

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まず、ネタバレを少し含むあらすじ。
作中作をまるまる1作含むという、長編構成。
なので、私(記憶力や理解力が限られている人間)だったらこのぐらいのあらすじを知っておいてから読んだほうがすらすら読めるであろうという内容を書いておく。

スーザン・ライランドは出版社、《クローヴァーリーフ・ブックス》の文芸部門の責任者である編集者。人気ミステリ作家、アラン・コンウェイを担当している。
そのアラン・コンウェイの最新作、『カササギ殺人事件』の原稿をワイン、つまみ、タバコとともに寝室に持ち込んで読んだ。
しかし、その原稿には結末部分がなかった。そして、《クローヴァーリーフ・ブックス》の最高経営責任者、チャールズ・クローヴァーにアラン・コンウェイは事故で亡くなったと知らされる。さらに遺書とおぼしき手紙も送られてきたとも。
スーザンは『カササギ殺人事件』の結末部分を見つけるためにアランの住まいに赴き、さらにアランの恋人、姉、隣人など関係者に話を聞く。
スーザンはアランの姉の言葉を信じ、アランの死は自殺ではない、殺人によるものだと考えるようになる。しかし、アランは気むずかしい人物でさまざまな人間と軋轢を生じており、『カササギ殺人事件』同様、アランの周りにはアランの死を願うであろう、動機を持つ人物だらけであった。

 
Amazonの『カササギ殺人事件 (全2巻)』のページ

本文には、ミステリ愛好家の知識を試す、あるいはミステリ史を概観するような、また読書案内のような内容がふんだんに盛り込まれている。
これが本作最大の特徴であり、読んでいて楽しかった点。

上巻はスーザンによる作中作の『カササギ殺人事件』の紹介、5ページで始まり。そのあとは、普通の洋書の体裁で、作中作の『カササギ殺人事件』が続く。作者、アラン・コンウェイの紹介文、アランのシリーズ作である《アティカス・ピュント》シリーズ既刊一覧。次に「気をつけろ、エルキュール・ポワロよ!頭の切れる小柄な外国人がやってきた-そして、きみのお株を奪おうとしている」などの「本シリーズに寄せられた絶賛の声」を経て、作中作の本文に入る。残りはすべて作中作。
舞台は1955年のイギリスの小さな架空の町(バースから近い)。アガサ・クリスティの世界。これは、あれのオマージュだろうというのがそこここに出てくる。ミステリ ファンとしての読書歴、記憶を試されるように。
思いせなくても、知らなくても大丈夫。下巻でちょくちょく答え合わせが出てくる。
たとえば、137ページ。

マシューの言うとおりだ。『カササギ殺人事件』にも、アガサ・クリスティへのひそかなオマージュが、少なくとも五、六ヵ所はちりばめられている。たとえば、サー・マグナス・パイとその妻がサン=ジャン=カップ=フェラで泊まっていたのは、《オテル・ジェヌヴィエーヴ》だけれど、『ゴルフ場殺人事件』にはこれと同じ名のホテルが登場する。


このあと、ミス・マープルの住む町の酒場、『エッジウェア卿の死』に登場する米国人女優の名から、『パディントン発4時50分』を意識した冗談、『アクロイド殺害事件』(ちゃんと東京創元社バージョンの題名に訳されている。ハヤカワではなく)の語り手の名、古い童歌を使っているところがスーザンによってまとめて指摘されている。

このマシューというのが、実在の人物であり、アガサ・クリスティの孫、マシュー・プリチャードだ。アランとチャールズが会員制クラブのレストランで会食をした際に隣のテーブルに居合わせた人物として登場している。
全面的に好人物として描かれている。本当にそうなのかもしれないし、この業界で生きる人間としての作者ホロヴィッツの抜け目なさなのかもしれない。


スーザンの住むクラウチ・エンドも実在の町。スティーヴン・キングの短編小説のタイトルにもなっているので、そこもかけてあるのかもしれない。
ハイゲート駅から徒歩15分のところにあるクリフトン・ロードと描写があるので、この辺だ。スーザンが語っているとおりヴィクトリア朝様式の建物が並ぶ一角
自分がロンドンでホームステイをしていた2軒が両方ともヴィクトリア朝様式の建物だったのでヴィクトリア王朝様式だと、いかにもロンドンだと感じ、テンションがあがる。

アランの関係者が住む町はジョージ王朝様式となっており、こちらも実際のバース周辺の典型的な建築様式に基づいている。
バースに行きたくなった。


登場人物は、作中作の『カササギ殺人事件』とスーザンを探偵とする世界(便宜上、”本編”とする)の両方とも、そこそこの数。つまり、記憶力を要する。
登場人物のリストは、上巻の作中作の巻頭近くに作中作の登場人物、下巻巻頭に本編の登場人物が記載されている。
上巻は作中作が大半を占めるので、本編の登場人物リストは必要ないが、下巻はそうはいかない。上巻の登場人物リストを首っ引きで読んだ。


作者、アンソニー・ホロヴィッツは、脚本家でもある。
そもそも私が本作を読むことにしたのは、名探偵ポアロ、刑事フォイルのクレジットにこの名があることに気がつき、この人が小説を書いていれば面白いだろうと思って検索して見つけ出したというのがいきさつ。
テレビ番組や映画のプロデューサーという人物を登場させてその人物にウィットの効いた台詞をしゃべらせているのは、この業界の人間ならでは。

スーザンは、アランの葬儀に出た際に、途中で帰ろうとしていた会葬者の一人、マーク・レドモンドを捕まえ、話をする。

「世間はもう、殺人事件には飽き飽きしているんじゃないでしょうか?」
「ご冗談を。『主任警部モース』『刑事タガート』『ルイス警部』『警部フォイル』『新米刑事モース』『フロスト警部』『刑事ジョン・ルーサー』『リンリー警部 捜査ファイル』『心理探偵フィッツ』『ブロードチャーチ—殺意の町』、さらにはあのいまいましい『メグレ警視』や『刑事ヴァランダー』にいたるまで、このそうそうたる顔ぶれを見てくださいよ。英国のテレビから殺人事件を引いたら、いったい何が残るっていうんです?

ここで英国制作のテレビドラマシリーズ一覧の一丁上がり!
このリストを元にドラマを見るのもいいけど、原作(があれば)を読書って手もある。だって、『新米刑事モース』、『刑事ジョン・ルーサー』、『警部フォイル』、どれもドラマは面白かった。『主任警部モース』も今、毎週録画している。『刑事ヴァランダー』は原作が面白いということをすでに知っている。

また、アランの相続人と著作権契約の同意を得られてシリーズ全作のドラマ化に乗り気なレドモンドに、最新作が完結していないとスーザンが言うと、

「そんなものは、どうにでもなりますよ。『バーナビー警部』なんて原作は七冊しかないのに、そこから百四話も作り出したんだから。(後略)」


七冊の原作から百四話も作り出したのは、脚本家だろう。それは他ならぬアンソニー・ホロヴィッツだ。思わず吹き出す。


自分はミステリばかりを探して読んでいる。それが一番の娯楽である。人が殺される話を読んで楽しんでいる。それって人として健全なのだろうかと、ときに考える。
そんなミステリ愛好家を勇気づけるようなメッセージもある。
スーザンの気持ちの記述。

 わたしはずっとミステリが大好きだった。ただ仕事として編集していただけではない。本を読めるようになってからずっと、何よりも楽しみ、ただただむさぼるように読みつくしてきたのだ。雨の日、部屋を暖めて、ただひたすら本に没頭するあの幸福。読んで、読んで、指の下のページがするすると流れていき、ふと気がつくと、左側のページのほうが右より少なくなっている。もっと速度を落とさなくてはと思うのに、結末がどうなるのか早く知りたくて、ひたすら先を急いでしまうのだ。読者をこうしてぐいぐい引き込んでいくミステリとは、小説という多種多様で豪華な形式の中でも、ひときわ特別な位置にあるのではないだろうか。それは何より探偵役が、ほかのどんな登場人物よりも、ほかに類のない形で読者と結びつくことができる存在だからなのだ。


最初にスーザンの読書のさまが提示されている。これは、ミステリ読者なら誰しも共感するところだ。しかし、ミステリの探偵役が、ほかのどんな登場人物よりも、ほかに類のない形で読者と結びつくことができる存在とはどういうことだろう。

 ミステリとは、真実をめぐる物語である—それ以上ものもでもないし、それ以下のものでもない。確実なことなど何もない世界で、きっちりとすべてのiに点が打たれ、すべてのtに横棒の入っている本の最後のページにたどりつくのは、誰にとっても心の満たされる瞬間ではないだろうか。わたしたちの周囲には、つねに曖昧さ、どちらとも断じきれない危うさにあふれている。真実をはっきりと見きわめようと努力するうち、人生の半分は過ぎていってしまうのだ。ようやくすべてが腑に落ちたと思えるのは、おそらくはもう死の床についているときだろう。そんな満ち足りた喜びを、ほとんどすべてのミステリは読者に与えてくれるのだ。


ああ、そのとおり、「わたしたちの周囲には、つねに曖昧さ、どちらとも断じきれない危うさにあふれている」。しかし、ミステリなら白黒はっきりするところが好きなのだったと思い出す。すべてが腑に落ちる満ち足りた喜びをミステリは与えてくれる。

ミステリ以外はどんな小説であれ、わたしたちは主人公のすぐ後ろを追いかけていく-(中略)いっぽう、探偵とは、私たちは肩を並べて立っている。そもそもの最初から、読者と探偵とは同じ目的を追いかけているのだ-(中略)私たちはただ、本当は何があったのかを知りたいだけであり、(中略)読者は探偵を好きになる必要も、憧れる必要もない。作品を読みつづけるのは、わたしたちがその探偵を信じているからだ。


ほかに類のない形。それはつまり、肩を並べて同じ目的を追いかけることだということが、ここに示されている。本当は何があったかを知りたいという同じ目的のために。そしてミステリ作品を読みつづける理由も示されている。
この堂々たるミステリ論は、話の流れに埋め込まれ、スーザンによって自然に語られる。
スーザンは自分の心のミステリを解き明かし、代弁してくれた。間違いなく、他のほかに類のない形で自分と結びついてくれる探偵役だ。

ちなみに、上記の最後の「中略」とした部分の中に、また、ホームズ、ポアロ、ミス・マープルなどの探偵たちが引用されている。

いやぁ、ミステリって本当にいいもんですね
と作者、ホロヴィッツから語りかけられているような作品だった。
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2019-12-27 (Fri)

舞台は六本木にある一戸建てを事務所とする家族的翻訳会社 『翻訳会社「タナカ家」の災難』

舞台は六本木にある一戸建てを事務所とする家族的翻訳会社 『翻訳会社「タナカ家」の災難』

主人公の押切可南は、33歳。閉所恐怖症になり、キャビンアテンダントを辞めざるを得なくなった。そこでタナカ家という翻訳会社の社長(家長と呼ばれている)である田中氏と知り合い、会社に誘われる。しかし、可南がタナカ家に入ってまもなく田中氏は急逝してしまう。田中氏逝去後に田中氏には離婚した妻との間に息子がいることがわかった。その息子、開地直史は、田中氏の遺産を相続したため、タナカ家の社長となった。シビアな経...

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主人公の押切可南は、33歳。
閉所恐怖症になり、キャビンアテンダントを辞めざるを得なくなった。そこでタナカ家という翻訳会社の社長(家長と呼ばれている)である田中氏と知り合い、会社に誘われる。

しかし、可南がタナカ家に入ってまもなく田中氏は急逝してしまう。
田中氏逝去後に田中氏には離婚した妻との間に息子がいることがわかった。
その息子、開地直史は、田中氏の遺産を相続したため、タナカ家の社長となった。
シビアな経営判断を行う冷徹な人物とタナカ家の社員たちには捉えられているが、ふと見せる優しさに可南は惹かれてしまう。


Amazonの『翻訳会社「タナカ家」の災難』のページ

主な登場人物と題して目次の次のページに田中氏、タナカ家の社員、相続してタナカ家の社長となった開地直史について、顔のイラストとプロフィールが記載されている。
登場人物はさほど多くないとは言え、わかりやすくて助かる。

タナカ家は六本木ヒルズの裏手の住宅街にある。むかしは立派な屋敷だったことが窺われる一軒家。
舞台設定から興味をかき立てられる。

また、翻訳を生業とし、読書好きな者として、この本の存在を知った以上、まあ、読まずにはいられなかった。
翻訳会社から仕事を受注している者として、この業界の会社の社内で社内翻訳、チェックや編集などの作業をしたことのある者として、また、ビジネスの常識を考え合わせて、気になるところがなかったわけでもないが、そこはフィクションとして流すところ、流せる範囲。
むしろ、この業界の仕事の概要が盛り込まれている貴重な一冊と捉えるべきだろう。

普通に楽しく読めたのでシリーズ第2弾、『翻訳ガール』も読もうかな。



つづきを読む

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2019-12-20 (Fri)

『聖☆おにいさん(17)』 (中村 光 (著))

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その121 背中に羽を、踵に強さをルシファーはピンヒールのブーツを履いている。人には強さの源になっているファッションがある。それがルシファーの場合、ヒールの高さだと考えられた。その122 前前前前世留学大家の松田さんがフランス語を習いに語学学校に。ブッダとイエスもついていく。その123 乙女と鎧と商品券松田さんのフランス語教師としてジャンヌ・ダルクが来た。ブッダとイエスとともに伊勢丹に行き、全身のファッション...

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その121 背中に羽を、踵に強さを
ルシファーはピンヒールのブーツを履いている。
人には強さの源になっているファッションがある。それがルシファーの場合、ヒールの高さだと考えられた。

その122 前前前前世留学
大家の松田さんがフランス語を習いに語学学校に。ブッダとイエスもついていく。

その123 乙女と鎧と商品券

松田さんのフランス語教師としてジャンヌ・ダルクが来た。
ブッダとイエスとともに伊勢丹に行き、全身のファッションをコーディネートしてもらう。

その124 火の鳥は青い鳥
ツイッターに鍵アカしかなかったイエスが父さんとガブリエルのお膳立てで公式アカウントを作ることになった。

その125 がちんこ☆カミ相撲

ブッダとイエスはイエスの父さんが持っている升席で天界場所を相撲観戦。

その126 最後まで帰れない二人
アナンダがヨハネの強さを手に入れたいとヨハネに相談。

その127 絵師と画伯とグラフィティ
高名な画家、フラ・アンジェリコがイエスの絵を描く。

その128 ゴッド・シェイブ・ザ・髭
ブッダの不注意からイエスの髭の一部がそり落とされてしまった。


Amazonの『聖☆おにいさん(17)』のページ

他愛のないギャグの数々だけど、結構はまった。
定時退社の守護聖人、ジャンヌ・ダルクの勘違い、とかとか。

関東フルカラーのルシファーは格好良かった。

松田さんは自分より年上として捉えていたけど、実は自分が松田さん世代だと気が付いた。
というか、連載・第1巻発行から10年以上経過して、いつの間にか自分が松田さん世代になっていたんだね。
松田さんは自分より年下として認識する日も来るのだろうか。
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2019-12-14 (Sat)

やさしく盛り気味のマインドフルネス解説書 『マインドフルネスと7つの言葉だけで自己肯定感が高い人になる本』

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「私は、今、気づいています!」に始まり、「わたしは今、最高に幸せです」に至るまでの神アファーメーション7つ。それぞれのアファーメーションが持つ意味を理解して、それぞれを潜在意識に刻み込んで心から口にできるようになるための心掛けを学ぶ。自己肯定感が弱いハルカ(女性、会社員、既婚)と師匠(カウンセラー)が対話するという形式で進む。Amazonの 『マインドフルネスと7つの言葉だけで自己肯定感が高い人になる本』...

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「私は、今、気づいています!」に始まり、「わたしは今、最高に幸せです」に至るまでの神アファーメーション7つ。それぞれのアファーメーションが持つ意味を理解して、それぞれを潜在意識に刻み込んで心から口にできるようになるための心掛けを学ぶ。

自己肯定感が弱いハルカ(女性、会社員、既婚)と師匠(カウンセラー)が対話するという形式で進む。


Amazonの 『マインドフルネスと7つの言葉だけで自己肯定感が高い人になる本』のページ

ひとつの章を1週間、繰り返し読み、1週間に1章ずつ、7週間かけてマスターするのがオススメらしい。
これ、「おわりに」の中に書いてあった。なので、私は1回読んだだけ。
確かに1回読んだだけだと、「わたしは今、最高に幸せです」という気持ちにまでは達することはできない。

だけど、理屈はどうあれ、まずはアファーメーションを唱えていれば、考えや思いはついてくるというのはわかる。だから、過去のマインドフルネスの本に書いてあった、毎日、自分に関わった人々に感謝する、自分と生きとし生けるものの幸せを願うというルーティーンを実践している。
また、同じ著者の著作『1日10秒マインドフルネス』にもあった、「今、ここ」は意識するようにしている。

対話形式。師匠(カウンセラー)が仙人風に「~じゃ」などという口調で語る。というのが、読みやすい、楽しいという場合にいいんだろう。
世の中には、これがいい人が多いらしく、Amazonのレビューでは評価が高く、よく読まれているようだ。

私はマインドフルネスの本、これで3冊目。
このノリでは、はまれないので、別の本を読んでみるか、過去に読んだものをもう一度(あるいは二度三度)読み返してみるかというところ。
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